「バタフライ・エフェクト」

名作を見ようキャンペーン第一弾。
有名人の選ぶ好きな映画で上がっていたので見てみることにした。 前々から名前は知っていたけど見たことはなかったのでちょうどよい機会だった。

第一弾と言いつつこの前にブレードランナーやロッキー、ショーシャンクの空に、Rudyなどを見てはいたから一回目とかではないけど、 間隔があいてしまってもう感想は書けなくなってしまったからちゃんと文字に起こすのは初めてだ。 見たやつはどれも面白かったし、特にショーシャンクの空にはかなり好きだったんだけど、 やっぱり見てから一週間以内ぐらいまでには感想とか書いておかないと忘れる。

感想書くのは大事。 備忘録にもなるし、文章書く練習にもなるし、どこが面白かったのかちゃんと考えるから。 面倒だから今までやらなかったけど、こうやっておくのもきっと何かの役に立つだろう。 ということで備忘録をできるだけ残していこうと思う。みんなもやろう。

本題。

バタフライエフェクトバタフライ効果)という言葉と意味ぐらいは知ってた。
「ブラジルで1匹の蝶がはばたくとテキサスで竜巻が起こる」
という話で、関係ないと思われるような小さな変化がその後に大きな影響をもたらす。 という意味だったと思う。 カオスとかはまったくわかっていないので、その程度の認識だけど間違ってはいないだろう。
前情報をまったく仕入れていなかったので見始めてからタイムスリップものだと知った。 そういえばシュタイズ・ゲートのときに話題に上がっていたきがする。


あらすじ

主人公のエヴァンは子供の頃から記憶が飛ぶことがある体質を持っていた。 最初に症状が現れたのは小学生のころで、エヴァンは人を殺した絵を描いていたのだが、本人はそれを覚えていなかった。
大学生になったエヴァンはあるとき昔から書いていた日記を読み返してみると、その日記の地点にタイムスリップしていた。 タイムスリップと言っても記憶はそのままで過去の自分に戻るというものだったが、 その戻った地点は過去に記憶が飛んでいて覚えていないときであった。

その後エヴァンは現在を変えるために過去に戻り昔とは別の行動をするが、 一つの行動が現在に大きく影響を与え、ある人間を救うと別の人間が不幸になり思うようにいかない。 そして何度もタイムスリップしていくうちにどんどん事態は悪化していく。


感想

今から見るとタイムスリップものってだいたいこんなもんだよねとは思うけど、当時としてはどうだったんだろう。 見終わってから、特に別エンディングをみてからシュタイズ・ゲートのときに話題に上がってた理由が分かった。 シュタイズ・ゲートのあれは完全にバタフライ・エフェクトだった。

序盤は子供の頃の話でところどころ記憶が飛ぶシーンが挟まるからよくわからないと思いながら見てたけど、 タイムスリップをするようになってからこのときこんなことがあって今になっていて、 今度はこんな行動したからこんな結果になってしまったのかとどんどん引き込まれていく感じが気持ちいい。

主人公のエヴァンは最初こそうまくいっていたからよかったものの、 行動する度に事態が悪化していくのは見ていてつらいものがある。 ちょうどシュタイズ・ゲートのオカリンと同じような状況なわけだけど、 オカリンの方が仲間が回りにいたり、紅莉栖が気がついてくれたりとまだ救いがある。 そっちはそっちですべてなかったことにするつらさとかもあるのだけど。
エヴァンは基本的に一人ですべて解決しようとしてたからつらい。 唯一能力のことを知っているのは同じ能力を持っていた父親だけだけどれも、 親父も能力で過ちを犯していたようでエヴァンが能力をもっていることを知ったら殺そうとするし、 基本的に相談相手もいない。

結構よくわからなかった部分もあって、 日記のなくなった世界って何が起こっていたのかとか。 医者は日記なんてない。すべて妄想だ。と言っていたけどなんで日記がなくなったかは不明だった。 最後のタイムスリップのポイントにしても今まで記憶がなくなった地点だったのに急にそんな地点に戻るのはちょっと卑怯なんじゃないか。 でも、そこでの行動は凄かったけど。
最後のDメールを送るオカリンみたいなもんだからなあ。

あとエンディングは3個あったけどこの話ならオリジナルが一番よかったかなと思った。 ほか二つはあってもいいけど少し違うかなという感じ。 たぶんシュタイズ・ゲートを先に見たからだと思う。

こうしてみるとわりとシュタイズ・ゲートと比較してしまうんだけど仕方ない気はする。 見る順番も結構大事かな。

あと似たようなタイムスリップものって北村薫のターンしか読んだことないのだけど、他にも結構あるだろうなあ。 原点はどこなのか少し気になる。

バタフライ・エフェクトは感想や考察が腐るほどでてくるから読んでみたけどどれも評価高いんだね。 感動を呼ぶ自己犠牲とか、映画のテーマが愛とは何かだとかの感想には共感できなかったけど。 話もしっかり筋は通ってたし、評判通り面白かった。 ジェットコースター的なクライマックスへの落とし込みは凄いと思う。

そういえば冒頭がラストになっているのもシュタイズ・ゲートもやってたなあ。 というか妄想科学ADVシリーズは全部その作りか。 カオス・チャイルドもやりたいけど、先にカオス・ヘッドのED全部見ないとなあ。

STEINS;GATE

STEINS;GATE